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岩偶

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記事ID:0071178 更新日:2023年5月10日更新

 岩偶の写真

名称 岩偶(がんぐう)
時代 縄文時代中期ごろ
寸法 最大高10.5cm 最大幅10.3cm 最大厚3.7cm 重さ42g
指定 市指定 
種類 有形文化財 考古資料
指定年月日 令和5年5月1日
説明

​ 縄文時代の代表的な遺物と言えば土偶ですが、粘土で作られた土偶に対して、石を加工して作られた人形の像を岩偶と言います。(参考:縄文人の祈り)

 本資料は軽石製のもので、大きさ10cm、厚さ4cmほどの片面に線刻で顔と手を表現しています。軽石製の岩偶は全国的に出土例が少なく、柊原(くぬぎばる)貝塚(鹿児島県垂水市)など南九州では多く見られますが、それ以外ではまとまった出土はあまり見られません。また、本資料と同じく顔の表現や線刻による身体の表現がされている軽石製の岩偶は、柊原貝塚、竹ノ内遺跡(宮崎県宮崎郡清武町)などで出土しています。

 この岩偶は鹿嶋市厨地区の厨台遺跡群に含まれる鍛冶台(かじだい)遺跡で、平成3年度に実施された一般国道51号バイパス工事に伴う発掘調査において出土しました。令和4年には愛称の公募が行われ、全305件の応募の中から「くりやっほー」に決定しました。現在は鹿嶋市どきどきセンターに展示されています。

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