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鹿島ばやし

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記事ID:0050169 更新日:2021年3月29日更新

鹿島ばやしは、鹿島神宮の神幸祭などで、山車に乗りながら囃されるものであり、昭和62年に市指定無形民俗文化財に指定されています。

鹿島ばやしの起源はよく分かっていませんが、もともと水郷地方の祭を彩る音色として下座ばやしが行われていたようです。江戸時代に利根川水運の重要な拠点であった佐原・潮来・鹿嶋の水郷地方は江戸の文化を反映し、江戸の祭りや囃子が持ち込まれ、そこに地元で唄われていた歌の調子も取り入れられて、現在の鹿島ばやしの調子になったと考えられています。佐原ばやしを源流にして、潮来ばやし・鹿島ばやしが今日まで伝えられています。

鹿島ばやしは戦後に一度途絶えましたが、鹿島ばやし保存会が発足して昭和40年代に再興しました。当時お祭り好きな人々が集まって発起し、潮来や佐原に出かけ、囃子を教えてもらいながら鹿島ばやしを復活させました。

鹿島ばやしは役物・段物・端物で構成されています。

  1. 役物は、一種の儀式曲ともいうべきもので祭りの初めや終わり、山車が角を曲がる際やその他特別な儀式の時などに演奏されるものです。
  2. 段物は、「本下座」とも呼ばれており、位の高い大曲で他の祭囃子には例を見ない独特の旋律・拍子・掛け声を持った鹿島ばやしを代表するといっても過言ではない曲群です。
  3. 端物は、俗曲・流行唄・他地域の囃子などから取り入れたものなど数多くの曲があります。曲調の軽いもの、中庸なもの、重厚なものと多種多様な曲があります。

鹿島ばやしを聞いてみる↓
「段物」 わたり~吾妻

鹿島ばやし_鹿嶋デジタル博物館.mp3 [その他のファイル/29KB]

(平成30年11月11日収録 演奏:鹿嶋芸座連)

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