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【鹿嶋市レポート】育ち盛りの君たちへ~おいしい給食を食べてもらうために~

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0017658 更新日:2020年10月1日更新

笑顔で給食を食べる児童

地域の恵みを召しあがれ

 毎月19日には「食育の日」に合わせて地域の自然や食文化への理解を深めるため、茨城県産・鹿嶋市産の食材を使用した郷土料理やオリジナルメニューが提供されています。

 9月18日(金曜日)には、鹿島灘産のシラスを使った「しらす入り卵と青菜の和え物」が市内の公立幼稚園、小・中学校の給食で提供されました。鉢形・豊郷の両小学校の児童たちからは、「シラスがいっぱい入っていておいしかった」と好評でした。

 みんなが食べる安心・安全な学校給食は、どのように作られているのか見てみましょう!

next➡給食ってどうやって作られるの?!~ある1日を追ってみた~

豊郷小01 豊郷小02

豊郷小03 豊郷小04

豊郷小05 豊郷小06

給食ってどうやって作られるの?!~ある1日を追ってみた~

7時00分 野菜の納品/ 検収

 その日に使う野菜が届くと、すぐに数量(重さ)や食材の状態を細かく検品します。その後、釜ごとに使う量に分けられ「野菜下処理室」に運ばれます。

 また、シラスは朝6時に納品・検収され、水洗いをしながら状態をチェックします。

※食材を搬入する部屋は、外から虫などが入り込まないように厳重に2つの扉で仕切られています。搬入のために外の扉が開いているときは、内側の扉を開けることはできません。

野菜の納品 野菜の納品

野菜の納品 納品されたジャガイモ100Kg超

しらす シラス

8時00分 野菜の下処理(野菜下処理室)

 ジャガイモは、機械で皮むき・洗浄後、半分に切って空洞や虫食いが無いかを確認し、芽取りをしてから食べやすい大きさにカットされます。
 そのほかの野菜もすべて、人の手で食べやすい大きさにカットされた後(冷凍で搬入されたものは解凍後)、3層になったシンクで順番に移動させながら3回洗い、不良の部分を取り除きます。

三層のシンクで三度洗い 三層のシンクで三度洗い

三層のシンクで三度洗い 三層のシンクで三度洗い

ジャガイモは機械で皮むき ジャガイモは半分に切って芽取り

ジャガイモは半分に切って芽取り ジャガイモなどは機械でカット

8時20分 肉の納品/ 検収

 肉も野菜と同様に、量や状態を細かく確認します。同時に、かたまりをほぐし、お肉屋さんで取り切れなかったスジがあれば手作業で取り除きます。

 肉や魚、卵などは、野菜とは別の冷蔵庫に運ばれ、調理されるまで一緒にされることはありません。

肉の検収

9時00分 調理開始

  各調理場で調理する人は、エプロンで色分けされています。これは、肉類の調理を担当した人が、サラダなど別の調理を担当しないように役割分担をしているためです。

 また、食材が中心まで十分加熱されているかを、調理中に数回、温度計でチェック(85℃以上で1分間)しています。なお、サラダや和え物などもチェックし、温度が上がらないようにしています。

サラダ・和え物室

 コンビオーブンで蒸した野菜などとドレッシングを混ぜ合わせ、サラダや和え物などを作ります。

サラダ、和え物 温度の確認

 

揚げ物・焼き物室

 コンベア式オーブン・フライヤーで、揚げ物・焼き物を作ります。

コンベア式フライヤーで揚げ物を調理 コンベア式フライヤーで揚げ物を調理

コンベア式フライヤーで揚げ物を調理 コンベア式フライヤーで揚げ物を調理

揚げ物の中心温度を確認 揚げ物の中心温度を確認

 

調理室

 ひと釜で1,000 人分の調理ができる大釜を最大6つ使用し、カレーやスープ、みそ汁などを作ります。

 また、食材が中心まで十分加熱されているかを、調理中に数回、温度計でチェック(85℃以上で1分間)しています。

大きな釜で、みそ汁やスープ、カレーなどを作ります 大きな釜で、みそ汁やスープ、カレーなどを作ります

大きな釜で、みそ汁やスープ、カレーなどを作ります 大きな釜で、みそ汁やスープ、カレーなどを作ります

温度を確認 大きなお玉で取り分けます

10時25分 職員による検食

 出来上がった給食は、給食センターの職員が検食し安全性を確認しています。

 また、その結果は日誌に記録・保管しています。

9月18日の給食 職員による検食

 

11時10分 小・中学校、幼稚園に到着

 給食センターのトラックで、市内の小・中学校(大野中は自校調理のため除く)や幼稚園に温かいまま届けられます。なお、ご飯やパンなどの主食は契約事業者から直接、学校に届けられます。

 パン作りは給食調理よりも早く、前日の午前2時頃から行われ、十分に冷ましてから袋詰めされ給食として提供されます。

 また、子どもたちが食べる前に、各学校の校長先生も検食をして安全性を再確認しています。

※各学校・幼稚園に到着する時間は異なります。

※学校給食用パンは、飯島屋パン店さんに撮影の協力をしていただきました。

コンテナへ給食を積み込む 給食用のコンテナ

給食用のパン 給食用のパン

学校へ搬入 配送員の皆さん

 

12時20分 みんなで、いただきます!

※各学校・幼稚園ごとに時間は異なります。

配膳 配膳

おいしい給食 おいしい給食 

おいしい給食 おいしい給食 

給食おいしい しらすもおいしい 

給食をつくってくれてありがとう  

13時00分 翌日使う調味料などの納品/ 検収

 調味料や冷凍された食材など、保管できるものは前日に納品されます。

 その一つひとつが大きく、トマトケチャップなどもキロ単位です。

 また、缶などはラベルをはがし、きれいに洗浄してから保管されます。

調味料などの納品 冷凍された野菜などを保管

トマトのホールも3Kgの缶で納品 缶もラベルをはがして洗浄

調味料などの納品 調味料などの納品

15時00分 食器類の洗浄・清掃

 回収した食器類やコンテナは機械または手洗いで洗浄後に消毒保管、調理場の清掃をして、給食センターの1日が終了します。

洗浄1 洗浄2

洗浄3 しゃもじなどは手洗い

学校給食にかかわる皆さんからメッセージ

JA なめがたしおさい 鹿嶋水稲部会 大川考一 さん

鹿嶋のおいしいお米をお腹いっぱい食べてほしい

稲を持つ大川さん 子どもたちに安心・安全でおいしいお米を、もっとたくさん食べてもらいたいという思いで、15 年以上学校給食用の「茨城県認証 特別栽培米※1」を栽培しています。
 この特別栽培米は、お米のおいしさを表す指標のひとつ「食味スコア※2」で80点を超えるなど、良質でこだわりの詰まったおいしいお米です。さらに、JA なめがたしおさいで色彩選別機にかけ、より良いお米を選別して届けています。
 今年のお米も良い出来です。自慢のお米で炊いたご飯を、たくさん食べてください!

 

※1 特別栽培米とは、農薬などの使用を限りなく減らし100%有機栽培で栽培したお米のこと。

※2 近赤外線分析機で「アミロース」「タンパク質」「水分」「脂肪酸度(玄米)」の4つの成分を測定し、
食味方程式により点数を算出したもの。70 点以上で良質米といわれる。

 

調理責任者 工藤寿美 さん

完食後の空っぽの容器や「おいしかった」という言葉がモチベーション

調理責任者の工藤さん 約5,500食の給食調理は、当初、釜やカゴなど一つひとつの調理器具の大きさや、納品される食材の量に驚きました。
 例えば、献立にもよりますが、ジャガイモは100kg以上で納品されます。皮むきは機械でできますが、芽取りなど細かい作業は人の手に頼らざるを得ません。
 しかも、作業しながら「異物が混入していないか」「食材の状態はどうか」などもチェックしていて、すべてを機械まかせにはできません。
 そして、何より気を付けているのが、私自身が食中毒の原因となる菌の保菌者にならないこと。そのため、調理員となってからこれまでの8年間は生卵と二枚貝を食べることを控えています。
 だからこそ、給食調理に携わり8年が経った今でも、完食された空っぽの容器を見たときや、子どもたちから直接「おいしかった」という言葉を聞くと、本当にうれしくて調理員としてのモチベーションが上がります。
 給食は昔も今も、子どもたちにとって大切な思い出。これからも、安心・安全な学校給食を作っていきます。

調理員

 

管理栄養士 黒須さとみ

野菜たっぷりのいろいろな味に出会える給食に

管理栄養士の黒須さん 学校給食の献立は2カ月前に作成し、季節の食材や行事(10月はハロウィーンなど)を取り入れています。
 毎月19日の「食育の日」には地域の自然や食文化への理解を深めるため、茨城県産・鹿嶋市産の食材を使用した郷土料理やオリジナルメニューを献立に入れています。先月18日には鹿島灘産シラスを使った給食を提供し、子どもたちからも好評でした。
 鹿嶋市の学校給食は「お米」にもこだわっていて、市内で栽培される減農薬特別栽培米コシヒカリを100%使用しています。それは、安心・安全で「おいしい給食」を子どもたちに食べてもらいたいから。
 成長期の子どもたちにとって、栄養バランスの整った食事は必要不可欠。そこで、野菜が苦手な子でも食べられるように、細かく刻む、さらに和食・洋食・中華など味付けや調理法を変えています。
 何より、多くの子どもたちが食べられ、いろいろな味に出会える給食を心がけています。
 皆さんも、アレルギーがなければ、苦手な食材を一口食べるチャレンジをしてみましょう。

 

広報かしまの紙面で見る

 こちらの内容は、広報かしま令和2年10月1日号で特集しています。

 紙面で見る方は、コチラから!

 


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