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「統計」とは、一定の条件(時間・空間・標識)で定められた集団について調べた(あるいは集めた)結果を、集計・加工して得られた数値であり、その調べた集団の傾向や性質を表すものです。
そして、「統計」の作成を目的として、対象となる集団に対し、回答を集めるための調査書類の配布などにより行われる調査のことを、「統計調査」といいます。
「統計調査員」は、統計調査の実施に必要不可欠である調査票の配布や回収などの業務に従事する、国または都道府県から任命される非常勤の公務員です。非常勤のため、各種統計調査が実施されるタイミングにて、国または都道府県から任期付きで統計調査員として任命されることから、年間を通して調査員業務があるわけではありません。
鹿嶋市では、「鹿嶋市非常勤職員の職の設置に関する規則」に基づき、各種統計調査が実施されるごとに統計調査員業務を依頼する非常勤職員として、市長が統計調査員を委嘱しています。このような形で鹿嶋市の統計調査員となっていただいた方々は、「登録調査員」とも呼ばれています。「登録調査員」については、特段任期を設けていません。
各種統計調査に従事すると、統計調査ごとに国などから用意された調査員報酬が支払われますが、鹿嶋市ではそれに加えて、規則に基づいて「登録調査員」に対する年額報酬(22,000円)をお支払いしています。
なお、鹿嶋市の「登録調査員」の定員は95名と定められていますが、令和6年9月1日現在における「登録調査員」の総数および行政区ごとの配置状況については、次の資料のとおりです。
【令和6年9月1日現在】鹿嶋市統計調査員配置状況 [PDFファイル/159KB]
統計調査には、日本のすべての世帯を調査対象とする大規模なものから、一定の要件に該当する世帯や事業所などから無作為に調査対象を抽出する小規模なものまで、様々な種類が存在しています。
とりわけ大規模な統計調査については、毎年必ず何らかの調査が国主体で5年に一度の間隔にて行われており、統計調査員はそういった大規模な調査を中心に、調査票配布などの調査員業務へ従事します。
◆主な統計調査の例◆
【国勢調査】
日本に住んでいるすべての人と世帯を調査対象とする、国の最も重要な人口統計調査です。統計調査について詳しくなくても、「国勢調査」という言葉は耳にしたことがあり、また、調査に回答した経験があるのではないでしょうか。
国内の人及び世帯の実態が把握できるとともに、各自治体の人口なども明らかになるため、この調査から得られるデータは非常に重要なものであり、各種行政施策を検討するにあたっての基礎資料にも活用されています。
【経済センサス】
日本全国すべての事業所および企業を調査対象とする、経済に関する統計調査です。
全産業分野の売上(収入)金額や費用などを把握し、日本における事業所・企業の経済活動を全国的及び地域別に明らかにすることを目的として、実施されます。
【農林業センサス】
日本で農林産物の生産などを行っているすべての世帯と事業所を調査対象とする、農林業に関する統計調査です。
日本の農林業の生産構造や就業構造、農山村地域における土地資源など農林業・農山村の基本構造の実態とその変化を明らかにすることを目的として、実施されます。
【全国家計構造調査】
日本全国から無作為に抽出された一定の世帯を調査対象とする、消費や所得などに関する統計調査です。
家計における消費、所得、資産及び負債の実態を総合的に把握し、世帯の所得分布及び消費の水準、構造などを全国的及び地域別に明らかにすることを目的として、実施されます。
【労働力調査】
日本全国から無作為に抽出された一定の世帯を調査対象とする、就業状態などに関する統計調査です。
日本における就業及び不就業の状態を明らかにするための基礎資料を得ることを目的として、実施されます。なお、労働力調査は毎年行われています。
このように、統計調査ごとに調査の対象・内容・目的は異なりますが、統計調査員の仕事はいずれの調査においても基本的に共通しており、次のような流れで活動する形になります。
★来年(令和7年)には、上にも記載しました国内最大規模の人口統計調査である「国勢調査」が実施されますので、間違いなくご活躍いただける場が用意されています!!
鹿嶋市統計調査員(登録調査員)としてご活躍いただいている方々からの声をご紹介します!
◯70代・女性
私は別の土地から鹿嶋市へ移住してきたのですが、人と関わることが好きなので、地域に溶け込んで「鹿嶋の人」になるため、統計調査員のお仕事もやってみることにしました。
統計調査員は信頼してもらうことが何よりも必要なので、面会した時の第一印象を大切にしています。調査を受け入れていただけるように明るく話しかけるなど、良い雰囲気づくりを心がけています。そんな中、調査票を配りにおうちを訪問して、帰り際に「天気が悪いのに大変だね」といったねぎらいの言葉をかけていただいたりすると、とても嬉しいですね。もちろん大変な時もありますが、その分達成感も感じられます。
鹿嶋市では統計調査員同士の交流の場も設けられているので、それだけ人の輪も広がりますし、新たな出会いや発見などの得られるものがたくさんあるお仕事だと思います。私たちがやり方を教えることもできますので、初めてでもやってみたいという方、大歓迎です!
◯80代・男性
私の場合、自分から統計調査員に応募したわけではなく、知人から紹介を受けてなんとなく引き受けたような形でした。実際に統計調査員の仕事をやってみると、何事もそうだと思いますが、報酬がもらえる以上はやはり大変だなと感じる部分も少なくありませんでした。しかし、それと同時に「この調査の結果が鹿嶋市の政策につながるんだ」という実感が徐々に湧き始め、使命感のようなものを持つようになりました。これは、統計調査員という仕事からしか得られないやりがいだと思います。
調査員業務との向き合い方は十人十色だと思いますが、私は自分が担当した調査区域の調査回答率が伸び悩んでいると悔しさすら覚えるので、この年齢でも頑張ろうと思えることがあるのは良いことだと感じています。少しでも多く回答を集めるため、世帯と面会した時は調査について丁寧に説明すること、相手の立場や気持ちに寄り添って話すことを心がけています。このように工夫して対応することで回答率が向上したり、世帯から感謝の言葉をいただいたりした時は達成感がありますし、何より自分の成長を感じることができます。
余談ですが、鹿嶋市では登録調査員同士での研修旅行などを企画してもらえることもあるので、「旅行に行ける」という話を聞いて登録調査員になったと言っていた方もいましたね(笑)
次のURLから申し込みフォームへ移行し、必要事項をご入力ください。
申し込み内容の確認を行った後、政策推進課より詳細についてご連絡いたします。
https://logoform.jp/form/kRr5/534131<外部リンク>
※フォームからの申し込みが難しい・わからないといった場合は、下記までご連絡いただくことでの応募も可能です。
鹿嶋市政策企画部政策推進課 政策統計グループ
電話:0299-82-2911(内線211・212・213)
E-mail : seisaku@city.ibaraki-kashima.lg.jp<外部リンク>
鹿嶋市への愛がある方や、地域に貢献したい方、情熱を注げるお仕事を探されている方は、ぜひ統計調査員をやってみませんか?
お友達と一緒に取り組むこともできますので、お気軽にご応募・お問い合わせください!!!