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高齢者虐待を防ぐために 〜地域で支える安心な暮らし〜


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印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0002927 更新日:2025年4月1日更新

高齢者虐待の防止について

高齢者虐待防止法とは

 平成18年4月に「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)」が施行されました。
 この法律は、深刻な状態になる前に早期に虐待を発見し、高齢者の権利擁護や介護者の負担を軽減することを目的としています。

高齢者虐待とは

 高齢者に対する「養護者」または「養介護施設従事者等」による虐待行為を高齢者虐待といいます。

 「養護者」…高齢者の身の回りのお世話をしている方(別居の親族や知人も該当する場合があります)
 「養介護施設等従事者」…入所施設やサービス事業所等の業務に従事する者

高齢者虐待の類型

 高齢者虐待には様々な行為があり、以下の5種類に分類されています。

区 分 具体例
身体的虐待 平手打ち、叩く、つねる、蹴る、火傷や打撲をさせる、物で外傷を与える、物を投げつける、刃物を振り回す、痛みを伴うリハビリを強要する、無理に引きずる、無理やり食事を口に入れる、鍵をかけて部屋に閉じ込める、鍵をかけて家の中に入れない、身体拘束(食事の際に椅子に縛り付ける、ボディスーツ等で身動きできなくする、薬を過剰服用させ動けなくする)など

介護・世話の 放棄・放任

(ネグレクト)

食事や水分を与えない、不衛生な状況の放置(入浴させない、オムツを替えない、衣類や寝具を交換しない、髪や爪が伸び放題、ごみの放置)、冷暖房を使わせない、徘徊や病気の状態を放置、必要な医療・介護保険サービスを利用させない、強引に病院や施設から連れ帰る、孫による暴言や暴力行為を放置する、孫がお金の無心をして無理に奪っているのを放置するなど

心理的虐待

老化に伴う言動(排泄の失敗・食べこぼしなど)に対して嘲笑したり人前で話して高齢者に恥をかかせる、怒鳴る、ののしる、悪口を言う、侮蔑を込めて子どものように扱う、本人の性的思考やジェンダーアイデンティティを侮辱する、本人ができるにも関わらず手間を省くためにオムツを履かせたり食事の全介助をする、生活家電等の使用を制限する、家族や友人等の団欒から排除するなど

性的虐待 懲罰的に下半身を裸にして放置する、手間を省くために下半身を裸にしたり下着のまま放置する、人前で排泄をさせたりオムツ交換をする、性器を写真に撮ったりスケッチする、性的接触や性行為の強要、わいせつな写真や映像を見せる、自慰行為を見せるなど
経済的虐待 日常生活に必要な金銭を渡さない・使わせない、本人に無断で本人の財産を売却する、本人の預貯金を自分の借金返済等のために無断で使用する、必要な医療・介護保険サービスなどにかかる費用を滞納する、本人より他の家族の使用を優先する、施設入所しているのに本人の同意なく自宅の改造費に預金を使うなど

◎留意点
 ・故意ではなくても、結果的に上記ような行為があった場合は虐待に該当します。
  (意図的であるか結果的であるかは問いません)
 ・虐待者や被虐待者が、虐待と認識しているかどうかは問わず、客観的事実で判断をします。

虐待のサイン

高齢者虐待のサインとして、以下のような例が挙げられます。
 
 ・顔や身体にアザができている。
 ・「帰りたくない」などの発言がある。
 ・住環境や本人の清潔が保たれていない、異臭がする。
 ・年金があるのに「お金がない」と言う。
 ・家の中から怒鳴り声が聞こえる。
 ・訪問しても本人に会わせてもらえない。     など

 虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合、虐待かどうかの判断をする必要はありません。虐待を受けている確信が持てない、本人の同意が取れない場合でも、まずは相談をすることが早期発見・早期対応につながります。

ご相談・問合せ先

お気付きのことがございましたら、下記連絡先までご相談ください。

 

機関名 電話番号
鹿嶋市役所 介護長寿課 0299-82-2911
かしま東地域包括支援センター

0299-82-9351

かしま西地域包括支援センター 0299-85-1522
なかの地域包括支援センター 0299-95-9910
だいどう地域包括支援センター 0299-77-5681      

・相談は匿名でも構いません。
・虐待を受けているご本人が相談することもできます。
・相談者の情報や相談内容を漏らすことはありません。
 (市町村等の職員は高齢者虐待防止法第8条により守秘義務が課されています)

高齢者虐待を防ぐために

 多くの高齢者が、住み慣れた家庭や地域で安心して暮らし続けることを希望しています。そのためにも、一人ひとりが高齢者の権利や尊厳が保たれた地域社会づくりに取り組んでいく必要があります。

1 日常的な声かけや見守りを
 ・ご近所に高齢者や介護している家族がいたら、声をかけ、地域から孤立させないようにしましょう。
  介護者へのさりげないねぎらいや気遣いが高齢者虐待の防止につながります。

2 介護負担を軽減するために
 ・介護保険サービスをはじめとするさまざまな医療・福祉サービスを活用して、介護の負担を減らしま
  しょう。 一人で抱え込まず、親族や地域で助け合いながら介護しましょう。

3 相談を勧めましょう
 ・困りごとを抱えている高齢者や家族がいたら、介護長寿課または地域包括支援センターへの相談を勧
  めましょう。

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