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【読札解説】
鹿島神宮本殿のうしろに一際大きな杉の木が立っています。これが御神木です。高さ43メートル、根本の周りが12メートルあり、樹齢は1,300年以上と言われています。
古来日本では自然にある岩や木など、様々なものに神霊が宿ると考え、その木などを御神木と崇め、その前で祭りなどを行っていました。やがて建物を造り、神様のいる場所を造りましたが、基本的には御神木などの前に建てられています。
鹿島神宮も御神木の前に本殿が作られ、古代より永らく崇敬されています。またこの御神木の後ろには、鏡石(かがみいし)と呼ばれる石があり、鹿嶋の大神(おおかみ)の御坐座(みましのざ)とされています。